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天音つばさ保育園

竣工:2022.03

構造:鉄骨造
規模:地上6階建て
敷地面積:232.17㎡
延床面積:859.27㎡
用途:保育所
場所:大阪市北区
撮影:小川重雄

●ウッドデザイン賞2023 受賞(建築・空間分野 ハートフルデザイン部門)

施主 : 社会福祉法人 博光福祉会

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大阪市北区天満宮の近くに位置する保育園。

近隣に高層マンションやオフィスビルが立ち並ぶまちなかに在る。

この近辺での保育園開設にあたり、施主とともに様々な敷地候補の調査、企画を繰り返し、ようやくこの敷地での計画が決定した。

敷地面積約70坪の土地で定員108名の保育園を企画する段階で、6層の保育空間を重ねていく計画となった。その中で、子供たちが楽しく上階まで昇れるよう、各階毎にデザインやテーマを変え、各保育室がそれぞれ違って、其々が楽しい空間となるように工夫した。

外観は、天満宮の近隣に位置することから、天神祭りの花火をイメージしてアルキャストの格子で花火が空に向かってうちあがる様を表現した。

又、内部はこの保育園の各保育室の名前にちなんだ、空、天体(天の川、満月、星雲、流星等々)をイメージしたテーマをフロアごとに設定し、天井デザインに映し出している。

各保育空間の内装は木をメインに使用し、優しくやわらかで温かな雰囲気になるよう工夫し、出来るだけ広くのびのびと楽しく活動できるようなスペース確保を心掛けた。

中間階のフロアは2室ずつの保育空間が中央のフリースペースを挟んで間仕切戸でつながっている。これらの間仕切り戸を開け放つと大きなワンルームになり、様々な保育活動に有効である。又、このフリースペースは、保育空間の補足的空間ともなり、子供たちや保護者、先生達の大切なコミュニケーションの場ともなっている。

広い園庭が無く、近隣の公園まで行くような環境下の都心の保育園で、出来るだけ伸びやかなこころと体が育つよう、最上階(屋上)にはビオトーブのある芝生広場、3階と5階にはプール遊びができるテラス等々確保し、先生方が工夫しながら保育できる様な空間の確保に配慮した。